『鮭』は白身魚ですが、身が赤いのは、餌として食べる海藻の色素成分「アスタキサンチン」を含んでいるためです。「アスタキサンチン」の強力な抗酸化作用が免疫力を高め、動脈硬化予防や生活習慣病全般の予防と改善、肌の老化を防ぐ作用などが期待できます。タンパク質、エネルギー代謝に使われるビタミンB1やB2、免疫力アップやカルシウムの吸収に必要なビタミンD,血流をよくし、体を温めるビタミンE、そして血管や脳の健康に役立つDHAやEPAなど、とても豊富な栄養素を含んでいます。天然の『秋鮭』は、シーズン中1度は口にしたい魅力的な食材です。脂が少なくて物足りないという人もいるかもしれませんが、淡泊でどんな料理にもアレンジしやすく、粕漬けや味噌漬け、幽庵焼き、ソテーや白ワイン蒸し、フライ、南蛮漬けなど色々な料理に活用できます。特にお奨めは「鮭と野菜のシチュー」です。ブロッコリーやにんじん、じゃがいもなどの野菜などを加えれば、そのビタミンや食物繊維、牛乳のタンパク質とカルシウムが加わり、上記の様々な効果に加え、冷えの改善の効果も期待できます。鮭やさんまが獲れなくなっている原因は、海水温の上昇です。海水温が20度を超えると、魚は沿岸にやってこないということで、この先不漁がまだ続くことが懸念されています。