酪農家の方は、水をかけたり、送風機を24時間回したり、屋根に熱がたまらない工夫を施したりと、暑さ対策に苦労していますが、それでも夏場は生産量が落ちてしまうとのこと。今年の夏は特に暑いので、北海道以外の地域では、春に1万トン近くなる1日の生産量が、夏には8千トン強程になると試算されています。コロナ感染防止のため、休校続き給食の需要が止まったため、「牛乳余り」などと言われた時期もありましたが、逆に現在は「牛乳が品薄になる」懸念が出てきています。夏休みが短縮され、給食での消費量が前年同月の2・65倍と見込まれていること、また、コロナ禍で家にいる時間が増えてたため、4月以降牛乳の売り上げが前年より1割以上伸びていること、そして乳牛の夏バテ、この3つの理由で牛乳不足が予想されています。一方、牛乳は生ものですから、日持ちがしません。供給先が減ることにより余ってしまって廃棄する、或いは災害による停電で搾乳ができず廃棄する、などいうことをきくと、あー勿体ないなと心から思います。廃棄だけは避けたい、減収だけは避けたいと試行錯誤しているようですが、酪農家方々の苦労を考えると、国や自治体の力を借りた新しい仕組み作リが必要ではないかと感じます。