脱水がすすむと血液中の水分も減少、血液の塊「血栓」ができて、血管が詰まる恐れがあります。血栓はその場で、或いは肺や脳などに飛んで血管を詰まらせます。コロナウイルスで運動不足になりがちな今年は、水分を蓄える筋肉量が減って脱水になりやすいだけでなく、脚の血流も悪くなります。激しい運動をしなくても、1日に体から排出される水分は、尿や汗など合わせて2・5リットルにもなります。体重に占める水分量の割合は成人男子の60%に対し、高齢者は50%と少なく、特に注意が必要です。喉の渇きを感じにくい高齢者は、1日8回に分けて水分を摂取することを心がけるといいとされています。「起床時」「朝食時」「午前10時頃」「昼食時」「午後3時頃」「夕食時」「入浴前後」「寝る前」に1回コップ1杯ほど、(200cc位)を摂りましょう。高齢者は、夜中にトイレに起きるのを避けようと水分を控える傾向があるため、深夜から明け方に『熱中症』で救急搬送される事が多くなっています。就寝前の水分補給はとても大切です。これは年齢に関係なく気をつけたいことですね。また、今年はマスクの着用で喉の渇き、水分不足に気づきにくいという危険があります。「人との距離をとって」「マスクをとり」「水分をとる」この3つの『とる』を心がけましょう。