老化や病気の一因として知られる「酸化」。体内で発生する「活性酸素」が引き起こす体の”さび付き”ともいえるものです。「活性酸素」は体内に侵入した細菌やウイルスなどから体を守る働きをしています。しかし、酸化力が非常に高いため、増えすぎると正常な細胞まで攻撃してしまいます。一方体内には「活性酸素」を無害にする仕組みも備わっています。体が酵素などの多様な「抗酸化物質」を作り出しているからです。若い頃はこの抗酸化力によって「活性酸素」の量が一定に保たれていますが、中高年になるにつれ、「抗酸化物質」が減っていきます。このバランスの崩れが『酸化ストレス』なのです。酸化ストレスが続くと、全身の細胞が傷つき、シミやシワが増え、視力が落ち、骨がもろくなるなど、体のあちこちで老化が進むことがわかっています。老化だけではなく、動脈硬化、糖尿病、認知症、心臓病、がんなどの深刻な病気とも深い関係があると考えられています。では、抗酸化力を高めるにはどうしたらよいのでしょう。まず、ビタミン、カロテノイド、ポリフェノールといった抗酸化成分が豊富に含まれる食品(緑黄色野菜、根菜、きのこ、豆、ごま、玄米、緑茶など)を積極的に摂ること、そしてたばこ、過度の飲酒、日焼け、強いストレス、食べ過ぎ、激しい運動などを避けることが必要となります。さあ、今から生活習慣を見直してみませんか?。