日本でもコオロギやカイコなどを使い、味にもこだわった食品が登場しています。「無印良品」が売り出した「コオロギせんべい」には、1袋(55g、190円)に約30匹分の粉末が使われています。店頭販売を1部店舗で開始したところ、各店とも入荷するたびに1週間ほどで完売。エビっぽくて美味しいと評判も上々のようです。欧州で昆虫食が急速に広まったのは、2013年に国連食糧農業機関が、世界人口増加によって重要な栄養素のタンパク質が不足する恐れを指摘、対策として食用昆虫の飼育を挙げたからです。豚や牛などの家畜に比べて餌や水、排出する温室効果ガスが少なく、環境負荷が低い、例えば、1キロのタンパク質を生産するのに、牛肉だと10キロの餌が必要ですが、コオロギなら1・7キロの餌で済むとのこと。日本では、古くから養殖が盛んなカイコに目をつけた企業が「シルクフード」と名づけ、研究開発中です。ナッツや豆のようで癖がなく、ペースト状にしてケーキの生地に入れる事もでき、牛肉と半々にしたパテを使ったハンバーガーを臨時販売したところ話題を呼びました。まだまだなじみのない『昆虫食』ですが、近い将来当たり前の食べ物となるかもしれません。見かけたら口にしてみては如何ですか?。