今日は、きのこの中でも栄養価の高い『きくらげ』を取り上げます。『黒きくらげ』は、免疫力アップに欠かせないビタミンDやマグネシウムなどを豊富に含みます。食物繊維も豊富で、腸内環境を整えてくれます。血液をきれいにする作用もあり、脂質異常症や動脈硬化予防に効果があるとされています。止血作用がありますので、痔などの改善にも働くと言われています。一方『白きくらげ』は、美肌や風邪予防に効果的で、中国では、古くから不老不死の薬として珍重されてきました。白黒どちらの『きくらげ』にも抗がん作用があると期待されています。乾燥した物が一般的ですが、戻すときは湯ではなく、必ず水で戻してから加熱してください。戻すと酸化しやすくなりますので、食べる分だけその都度戻すようにしましょう。たまに「生」で売られていますが、皮膚炎やかゆみを起こすことがありますので、そのまま食べず、必ずしっかり加熱してください。『黒きくらげ』は、小松菜やじゃこと炒めてカルシウムをアップさせる調理がお奨めです。『白きくらげ』は、じっくり煮込むとコラーゲン様物質のトロトロ感が味わえ、効能も取り入れやすくなります。『きくらげ』に余りなじみのなかった人も、是非試してみてください。