夜が冷え込んだ日の翌朝、くしゃみが続いたり鼻水が止まらなかったり・・・。「血管運動性鼻炎」と呼ばれる症状です。通称『寒暖差アレルギー』、暖かい部屋から出て外の冷たい空気に触れたり、エアコンの冷気に当たったり、といった急激な温暖差が症状を引き起こします。抗アレルギー薬や点鼻薬で症状は改善されますが、1週間以上続く場合は、耳鼻科を受診しましょう。また、寒さが引き起こす「寒冷じんましん」も注意が必要です。お風呂上がりに急に体が冷えると、体の一部が赤くなったりかゆくなったりしますが、体を温めて安静にすれば30分ほどで治まってきます。一方「温熱じんましん」は、カイロや暖房などによって温まった部分に出やすく、濡れたタオルで軽く冷やすと症状は治まります。いずれも何日も続いたり繰り返す場合は、皮膚科の受診が必要です。どの症状も寒暖差で自律神経のバランスが崩れることが原因と考えられていますが、不調を防ぐための毎日の過ごし方も大切です。*布団を厚手の物に換える*パジャマを長袖、長ズボンに換える*起きがけは腰までを覆うカーディガンを羽織る*洗面所やトイレ、風呂場は冷えるので、できるだけ暖かくする工夫を*下半身を冷やさないこと*仙骨(お尻の中心の骨)の周辺を温めると効果的です。コロナ禍でも元気でいられるように、自身の体をよく知り予防を心がけましょう。