こどもの日に食べるのは『柏餅』、平たく丸めた上新粉の餅を2つに折って間に餡をはさんでカシワの葉で包んだ和菓子です。カシワの葉を使うのは、カシワの葉が新芽が育つまでは古い葉が落ちないことから「子孫繁栄(家計が途切れない)」という縁起を担いだものと言われています。江戸で生まれた端午の節句に柏餅を供えるという文化は、参勤交代で日本全国に広まったと考えられています。餡の種類は、つぶあん、こしあんがポピュラーですが、みそあんも最近は定番になってきましたね、私はみそあんが好きです。一方、端午の節句にショウブの葉を入れて沸かす「菖蒲湯」。中国では古くからショウブは「病邪を払う薬草」と考えられ、長寿や健康を願って用いられて来ましたが、日本で一般庶民が菖蒲湯を楽しむようになったのは、江戸時代からだそう。私は縁起物なので毎年欠かしたことはありませんが、こんな時だからこそ、皆さんも菖蒲を入れたお風呂にゆったりつかってみてはいかがでしょう。