「こしょう」が貨幣と同じ様に扱われ、ローマ時代には戦争の代償に支払う金額で、銀1gとこしょう1gが同じ価値を持っていたといわれています。この貿易で巨万の富を得たのがフィレンツェのメディチ家。後にフランス国王、アンリ2世と縁組みし、フランス料理を確立したといわれています。フランス料理に欠かせないスパイスとして・・・◎サフラン=クロッカスの仲間で、薄紫色の花のめしべを乾燥させたもの。乾燥サフラン1Kgを採るためには、花が16万本以上、めしべの数で50万本以上が必要になるため、世界一高価なスパイスと言われています。パエリヤ、ブイヤベースなどに使われますが、独特のきれいな黄色と芳香性は、サフランでないと得られません。その他のおなじみのスパイスとして・・・◎クミン=強い香りと若干の苦みと辛みを持っています。カレー粉の重要な原料ですが、単独で使用すると薬臭くなるのでミックススパイスとして用いることが多いのが特徴です。肉料理、ソーセージ、ミートソースにも使われます。◎スターアニス=トウシキミの果実で「八角」とも呼ばれ、中華料理によく使われます。他のスパイスと混ぜた「五香粉」としてもおなじみ。香りが長く保たれるので、豚肉や鶏肉の煮込み料理に最適です。スパイスを買ったはいいけど、使い切れずに余らせてしまう!という生徒さんには、マンツーマンレッスンで様々な利用法をお伝えしています。