皮をむきやすくするには、しばらく水に漬けておくか、沸騰したお湯でゆでて冷めないうちに!。ゆですぎないよう2~3分でとどめてください。鬼皮は栗の底の部分に包丁を入れ、はがすようにすると楽にむけます。渋皮は、鬼皮をとってからミョウバンを少し入れた水に一晩漬けておくと、取りやすくなります。ミョウバンは、ナスのぬか漬けや塩漬けの色止めや野菜のあく抜きに使う物で、スーパーなどで手に入ります。1~2%の塩水で半日漬け、水気を切ってから冷凍すると日持ちがしますが、使うときは、解凍せずそのまま調理した方が、水っぽくなりません。『栗』は、体を温める性質を持ち、糖質も多く含みますので、冬の寒さに対する抵抗力をつけるのに最適です。薬膳では「腎」の機能を高めて老化を防止すると言われています。また、渋皮には、抗酸化作用のあるタンニンが含まれていますので、少し手間はかかりますが、渋皮ごと煮る「渋皮煮」がお奨めです。皮に光沢があって、重みがあり、尻の部分が白く大きいが鮮度の良い物です。色々な食べ方がありますが、ゆでて半分に切ってスプーンで食べるだけで、秋の味覚が口いっぱいに広がりますね。