『いちじく』は、漢字で「無花果」と書きます。これは内側に小花がつき、花托が蕾状に肥大して果実となり、外から花が見えないというところからきています。出盛りは、ハウス物が6月から7月、露地物は8月中旬から10月上旬です。食物繊維のペクチンを多く含みます。ペクチンは、お腹の調子を整え糖分の吸収を穏やかにするため、血糖値の急激な上昇を抑える働きがあります。買うときは、ふっくらとしているもの、尻の部分が開いているもの、全体に色づいているものを選びましょう。ビニール袋に入れ野菜室で保存しますが、傷み易いので早めに食べきりましょう。冷やして皮をむいてそのままかぶりつくのが一番美味しい食べ方ですが、縦半分に切ってスプーンで食べると手も汚れず食べやすいですよ。さっと揚げて天ぷらにしたり、タンパク質分解酵素を含むので、カットして生ハムなどと合わせると味だけでなく消化にもよいのでお奨めです。また、ケーキに使ったり、ジャムや、ドライフルーツにされたりと、スイーツとしても人気の高い果物です。加工品は食べたことがあっても生食はない!という人が意外に多いのが『いちじく』です。上品な甘さと滑らかな果肉、生で是非味わってみてください。