医療機関で使われる『消毒用エタノール』の濃度は、76・9~81・4%と定められています。一方私たちが手指や物品に使う場合、効果のあるエタノール濃度は、およそ60~80%といわれています。ある研究結果では、50%以上のエタノールに1分以上さらせば、ウイルスを死滅させる効果が期待できるとされています。では実際の製品の表示はどうなっているのでしょう。医薬品医療機器法では、医薬品や殺虫消毒剤などの指定医薬部外品は「有効成分の名称と分量」を表示するよう定めています。しかし、同法の対象外の除菌用品などは「雑貨品」ととして扱われるため、濃度などの表示はしていません。メーカーに問い合わせると、消毒・除菌ジェルでは70%、64%、56%などまちまち、除菌用ウエットティッシュは50%、24%とかなりのばらつきがあります。わたしは、濃度がきちんと表示されている物を選ぶ様にしていますが、分からない場合はお店の人に訊いてみます。明確な答えが得られなかった場合は、買い控えるようにしています。ネットなどで購入して不安な場合は、メーカーに確認ししょう。また手指に使用してもよいか、希釈して使用する物か、成分は何かなどきちんとチェックしてから買い求める事も大切です。