今年はこれまでで最低になるとの見通しが出ています。原因は海水温の上昇、秋に三陸沖まで南下するのが『サンマ』の回遊ルートですが、海水温が下がらないため漁場が沖合に分散し、近海では獲れにくくなるとのこと。『サンマ』にとって海水温が1℃上がるのは、人間にとって10℃上がることに相当すると言われています。現時点で『サンマ』の価格は、1匹1800円以上、回転寿司店では大トロ並みの値段になっています。DHAやEPAが豊富で、体に良くしかも美味な『サンマ』、気軽に食べられる魚ではなくなってしまうかもしれません。日本人が大好きな『イワシ』や『アジ』などの青魚も高値の傾向にあり、青魚=大衆魚というイメージを変える時代になりつつあります。それでも『サンマ』をどうしても食べたい!という人は、3年は美味しくいただけるという『冷凍サンマ』に、今年は期待するしかないのかもしれません。実際の旬はこれからですので、まだ分かりませんが、「幻の魚」になってしまうのではという見方もあります。海水温の上昇が、海洋生物の生態系に変化をもたらすことは事実です。「地球温暖化」対策、一人一人の意識がやはり大切です。