そもそも「なます」は、野菜を細く切って甘酢であえたもの。古くは生の魚や肉を細かく刻んで調味料で和えたものを『膾(なます)』と呼び、語源もそこから来ているようです。大根には消化を促進するジアスターゼや食物繊維が含まれており、人参には免疫力を高めるβカロテンや抗酸化作用のあるリコピンが含まれています。その上発酵食品である酢を使う『紅白なます』は、冬の身体を整える理にかなった調理法です。品良く人参は大根の1割ほどにします。どちらも千切りにしてボウルに入れ、塩をふり、水が出たら少し水気が残るくらいにもみます。砂糖と酢を混ぜたものを加え冷蔵庫へ。1日に2~3回混ぜ、なじませれば翌日から食べられます。