どんな違いがあるのでしょう。JAS規格により、しょうゆは「標準」「上級」「特急」に分類されます。これらの等級は旨み成分の含有量や色の濃淡などにより決まります。また「特急」規格のしょうゆのうち、旨み成分の窒素分が「特急」よりも1割以上多いものを「特選」、2割以上多いものを「超特選」と表記することができます。「丸大豆しょうゆ」は、その名の通り、大豆を丸ごと使用するもので、まろやかな味と香りが特徴です。一方、油を絞った後の大豆(脱脂加工大豆)を使ったものは、旨みが強く、シャープな風味とキレのある香りが特徴です。「減塩しょうゆ」と表記されているものは、通常のしょうゆに比べ、塩分をおよそ半分に減らしたもので〈しょうゆ100g中食塩量9g以下〉と定められています。「生(なま)しょうゆ」と表記されたものは、加熱処理せず、フィルターで微生物を取り除いて仕上げたしょうゆです。加熱殺菌した火入れしょうゆに比べると、色、味、香りが穏やかです。生しょうゆは鮮度を保持するために〈密封容器〉に入っているものが多く売られています。「さしみしょうゆ」と表記されたものも見かけますが、これには定義がありません。しょうゆメーカーが刺身に合うとした商品に名づけることができるということです。       これらのことを頭に入れ、しょうゆを選ぶときの参考にしていただけたらと思います。