糖質のエネルギー代謝に役立つ重要なビタミンである、B1を豊富に含みます。粘り成分は食物繊維のペクチンと多糖類のムチン、整腸作用と健胃効果が期待されますので、夏バテ防止にぴったりの野菜です。緑色が濃く、表面に産毛が密集していて、へたが黒ずんでいないものを選びましょう。乾燥に弱いのでビニール袋に入れ冷蔵庫で保存します。3~4日保存可能ですが、もっと長持ちさせたい場合は、硬めに塩ゆでしてラップに包み冷凍保存がお奨めです。茹でるときは、全体に塩を振り、手でもんでからたっぷりの熱湯でさっと茹でて冷水に取ります。こうするとうぶ毛も取れ、色鮮やかになります。細かく刻むほど粘りが出るので納豆や山芋との相性は抜群です。とろみを生かしてスープにしたり、揚げ物にするのも美味ですよ。輪切りにすると5角形の五角オクラが主流ですが、丸オクラやミニオクラ、紅オクラなどもたまに見かけるようになりました。アフリカ東北部原産、日本にはアメリカを通して入ってきました。「指宿オクラ」という名をスーパーなどでよく見かけるように、生産量は鹿児島が4割と最も多くなっています。