『クリ』の産地として有名な長野県小布施町、栽培の歴史は古く、江戸時代には将軍家にも献上されています。小布施で『クリ』が特産になったのは、酸性の水が流れる松川の扇状地として形作られたため→程よい酸性を帯びた土壌が実を甘くすること、米作りには向かない水はけの良さ、この2つが理由だとか・・・。木全体にまんべんなく日が当たるように木と木の間を広くし、害虫が寄りつかないように下草を刈り、空気が冷える冬場は切り口から病気になることが少ないので、まめに剪定をし・・・というクリ農家の方たちの努力が実って、どっしりと艶やかな『クリ』が実ります。9月の下旬から始まった収穫は今月いっぱい続きます。クリの王様とも称される「銀寄」(ぎんよせ)は、甘みが強くホクホクしています。甘みが強く皮離れが良い「利平」はゆで栗に最適、色変わりの少ない「秋峰」、果肉が黄色く粒が大きめな「美玖理」、渋皮がぽろっとむきやすい「ぽろたん」など種類も豊富です。色々食べて比べてみたくなりますね。さあ、今夜は「クリご飯」にしましょうか。