煎った大豆を粉砕したものですから、『きな粉』には大豆同様多くのタンパク質が含まれています。粉にすることで消化吸収がよくなり、栄養素を効果的に摂取できるメリットがあります。カルシウム、マグネシウム、カリウム、鉄などのミネラルも多く含まれています。また、大豆オリゴ糖が善玉菌を増加させ、食物繊維も多く含まれており、便秘の改善に役立ちます。オリゴ糖の働きを上げるためには、乳製品(特にヨーグルト)に混ぜるのが効率のよい摂り方です。アミノ酸、大豆イソフラボン、レシチンなど身体によい成分がいっぱいの『きな粉』ですが、庶民の食べ物として浸透していったのは、江戸時代。あの有名な「安倍川餅」は、徳川家康が金山の金を検分する際に、餅に『きな粉』をまぶして献上したのが始まりと言われています。