冬が近づいても実が落ちず、翌年、翌々年と新たな実に混じっても枝に残り続けることから、『代々』の名がついたといわれます。「家」が未来永劫続きますよう、子孫繁栄の願いも込められているのでしょうね。酸味が強いため、生では食べられませんが、最近注目をあつめているのが、果汁を使ったサワーや果実入りの菓子や皮を使ったママレード。国内有数の産地の「熱海」でも300軒あっただいだい農家は、いまや80軒にまで減少、そこで町おこしとして、新たな活用法が期待されています。伝統を守り続けるのは、大変なことですね。