料理の風味を増し、周りを引き立ててくれます。これは『ゴボウ』の独特の香りとポリフェノールの効果によるものです。一時期日本人の食卓からゴボウが消えかけましたが、健康志向で復活、その理由は「食物繊維」です。イヌリンやヘミセルロースといった食物繊維の宝庫、腸の中をきれいにしてくれます。大きなスーパーには大抵「泥付きゴボウ」と「洗いゴボウ」2種類おいてあります。ちょっと手間はかかりますが、できれば泥付きを買ってください。本来の味、香りが皮の部分にあるからです。洗う際には、皮までゴシゴシ取り過ぎないようにご注意ください。都会で泥付きの野菜を見かけることが少なくなった今、貴重です。ゴボウは千切りにした場合とささがきにした場合では、2倍も硬さが違います。キンピラなど歯ごたえを楽しむ物は「千切り」にしましょう。今回の甘辛煮は、肉と合わせて軟らかくしたいので、斜め薄切りにしています。「ゴボウサラダ」に代表されるように、和だけでなく洋にもアレンジできます。特にクリーミーなものにによく合うので、クリームチーズと和えたり、シチューに入れてみてください。意外な美味しさ発見です。