「ビタミンD」は、骨や歯を強くし、成長期の子どもには欠かせないビタミンで、ウイルスや細菌から身体を守る免疫機能を保つ効果もあります。成長期に不足すると骨が柔らかくなる「くる病」の原因にもなります。東大の研究チームの分析では、「くる病」で治療を受けた15歳以下の割合は、ここ10年間で10倍以上に増えています。要因として挙げられるのは『日光浴不足』です。「ビタミンD]は紫外線によって、皮膚で必要量の80~90%が作られます。日焼けや皮膚ガンを懸念して日に当たる事を避ける傾向にあるからだと考えられます。1日で必要な「ビタミンD」の量は、6マイクログラム程度、夏の晴れた日に顔と両手の甲に数分ほど日光を当てればOK!です。食事から摂るなら、魚やキノコ類がお奨めです。特にしらす干しや干しシイタケに多く含まれますから、小さな子どもには、塩抜きしたしらす干しや干しシイタケで出しを取って食べさせるといいでしょう。高齢者にとっても骨粗しょう症の予防に「ビタミンD」は欠かせません。