『根菜』に含まれるビタミンCやビタミンE、ミネラルは、体を温めてくれます。「ビタミンC」は血液のもとになる鉄の吸収を助ける働きがあり、血液が増えて全身に行き渡ることで体が温まります。「ビタミンE」は血液の流れそのものをよくしますので、血行が良くなり体が温まります。「ミネラル」は、筋肉のもとになるタンパク質を作ったり、筋肉を動かしたりするのに必要な栄養素です。筋肉が増えると「基礎代謝」が上がり、体温も高くなります。食事でミネラルを摂ったからといってすぐに体が温まるわけではありませんが、冷えない体を作るのに大切な役割を果たします。『根菜』と一口に言っても芋類からニンジン、ゴボウ、ダイコン、ショウガなど様々あります。全ての根菜にこれらのビタミンが豊富に含まれているわけではありませんし、根菜以外でこれらの栄養素を多く含む食材もあります。大事なのは、なるべく多くの種類の食材をバランスよく食べることです。また、調理法を工夫することで栄養素を体に取り込みやすくなります。「ビタミンC」は水に溶けやすいので、味噌汁やポトフなどの汁ものにするのがお奨めです。「ビタミンE」は油と一緒に摂ると体内で吸収されやすいので、炒め物や揚げ物にするといいでしょう。美味しく食べて、これからの季節元気に過ごしてください。