『和牛』の遺伝資源(受精卵と精液)が中国に持ち出されそうになり、警察が関係者を摘発。『とちおとめ』などが韓国に流出、東南アジアで出回り、日本の損失額は5年間で220億円にのぼる。国の機構が30年かけて開発した『シャインマスカット』が中国に流出、中国からタイなどにも輸出されている実態も。技術に国境はなく、持ち出しを止めるのは容易なことではありませんが、政府は農産物の知的財産保護戦略に本気で取り組み始めました。ブランドを産地と結びつけて保護しようと国際的に導入された「地理的表示(GI)」制度、日本でも2014年に法律が成立し、「神戸ビーフ」や「夕張メロン」など82品目が登録されています。