吐く息の温度は体温とほぼ同じなため、「マスク」の内側は36度で湿度100%、熱中症が起きやすい状態になっています。東京消防庁のまとめでは、気温26度以上、湿度60%以上になると熱中症の搬送が増え始めるということです。特に梅雨明けで一気に気温が上昇すると、体が熱さに慣れる「暑熱順化」が追いつかなくなり、熱中症になりやすいとも言われています。また、外出自粛で運動不足になっていると筋肉量が落ち、体に保持できる水分量が減り脱水症状になりやすいとも・・・。日頃から散歩や軽い運動で汗をかき、熱さに体を慣れさせておくことも大切です。また「マスク」着用時は喉の渇きを感じにくくなるため、より一層のこまめな水分補給が求められます。人の目が気になって「マスク」を外せないという人がいますが、屋外で人との距離が2m以上離れている場合は、「マスク」を外しても構いません。熱中症の症状は、体の倦怠感や発熱、頭痛といったコロナウイルス感染の症状と似ているため、熱中症の可能性を消しておけばコロナ感染を早期に疑うことができますよね。「マスク」を着用するのは、飛沫感染を防ぐため!という原点にもう一度立ち返り、どんな場面で感染リスクが高くなるか考えて行動しましょう。人と近い距離で「マスク」を外してのおしゃべりや飲食が、最もリスクが高いということをしっかり心に留め置いてください。